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ビストロ サンクさん|ワイン&料理 お客様訪問リポートVol.3

東京に「女性客に人気のビストロ」は、数々あれど、男性のお客に支持されているお店は、意外に少ないのではないだろうか?
東京・四谷三丁目の「ビストロ サンク」さんのおもなお客は男性。しかも40~60代の舌の肥えた年配層と聞くと、ますます興味深いところだ。
「いわゆる『ワイン通』はうちにはいらっしゃいません。飲むことと、食べることが好きなおじさんたちばかりですよ」とオーナーシェフの斉藤浩二さん。
ビストロ サンクの魅力は、肩肘張らない「自由さ」。ボリューム感のある料理のシェアもできれば、ワインとチーズだけを楽しむこともできる。ワインはフルボトルで4000円前後と抵抗感のない価格帯だ。
爽やかでやさしい味わいがムースと質感とぴったりの相性
メニューも「食べ応えのある料理」を心がけている斉藤さんだが、アズマのワインを昔から使っていて(今年で10年目!)、開店以来、気に入っているというカンシーは、ソーヴィニヨン・ブラン主体。適度なミネラル感があり、イキイキとしているが、厳しい酸っぱさはない。斎藤さんはこのワインに、ホタテのムースとグリーンアスパラのピュレを合わせた。ほんのり甘くてやわらかいホタテのムースとワインの果実味はぴったりの相性。グリーンアスパラガスの心地よい苦味が加わり、元気の湧くマリアージュだ。

ビストロ・サンクさんで飲めます!

カンシー・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2009(ドメーヌ・トロテロー)
ソーヴィニヨン・ブランらしい軽快なリズム感がありながら、厳しさや硬さを強調しない、ふっくらとした酸に包まれたフルーティな味わい。おだやかな酸が口の中で上に昇っていき、適度な爽快感を生み出すのだが、全体としては重心が低めに推移する。重心が高いワインが多いこの品種としては貴重な存在。後味に残る甘さと適度な苦みのバランスが心地よく、余韻も安定。グレープフルーツとパッションフルーツの青臭さのない香り。

他にもおいしい、こんなワイン

コート・デュ・ローヌ・ブラン 2008(ドメーヌ・ラ・ガントランディ)
アーモンド、ハーブ、花の蜜、グレープフルーツ、青リンゴの、甘さを感じさせつつすっきりとした香り高さ。粒子の細かい滑らかな質感と、カリッとした芯の固さ。海っぽいミネラル感。酸は爽快感があり、しっかりとしているが、味わいの凝縮度が高いため、酸にひきずられて上ずることがなく、重心が低めに推移する。ホタテのムースのなめらかさやリッチさを殺さずに、アスパラガスの爽やかさをいかし、後味をもたつかせない組み合わせ。

ヴィレ・クレッセ 2008(ドメーヌ・ビシュロン)
ブルゴーニュの白ワインは、基本的にはミネラルと酸が固く、性格がたくましいため、実はムースのようなソフトな質感には合いにくい。しかし、この地域の中でももっともソフトなワインのひとつ、ヴィレ・クレッセは優しい粘性のある質感、低い重心、丸みのある酸が、料理の質感と味わいの方向性に同調する。黄色い花と黄桃の香りが華やかさを、適度なハーブ香が清涼感をもたらしている点も、相性のよい理由となっている。

オーナーシェフの斉藤浩二さんと、接客を担当するマダムの修子さん。

店内

ビストロ サンク
東京都新宿区四谷3-1
須賀ビルB1
0066-9674-16559 (予約専用)
11:30~14:00 LO、18:00~22:00LO
日・祝休
http://bistro-cinq.jp/


伊藤由佳子=文・構成 | 田中克幸=ティステイング
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