国別生産者一覧

フランス

オーストリア

ドイツ

イタリア

スペイン

アルゼンチン

ポルトガル

ハンガリー

クロアチア

モルドヴァ

ルーマニア

LE BISTROさん|ワイン&料理 お客様訪問リポートVol.19

ふっくらしたプチサレと
やさしいコトー・ブルギニョン

東京・恵比寿駅の東口から徒歩5分の「ル・ビストロ」。

石と木造りの山小屋風の店内は、「フランスの田舎町のビストロ」というコンセプトにふさわしい、くつろいだ雰囲気だ。

看板メニューはさまざまな豚肉料理で、静岡県朝霧高原の「LYB豚」を一頭丸ごと買いつけ、パテやテリーヌ、煮込み料理などを提供している。

炭火焼き料理も人気。

料理長の滝澤延行さんが豚のロースや仔羊、鴨肉などを炭火でじっくりと焼き上げる。

やさしい味わいの料理は、とくに女性客を惹きつけている。

こうした特徴に合わせてソムリエールの川野沙織さんは、ワインもフランスを中心に喉ごしのよい「自然派」を100 種類前後揃える。

川野さんが今回のコトー・ブルギニョンを飲んで、最初に思い浮かべたのがプチサレ。

塩漬けに豚バラ肉を低温で加熱後、炭火で香ばしく焼き上げた、ビストロらしい、家庭的なひと皿だ。


店長兼ソムリエールの川野沙織さんと
料理長の滝澤延行さん


豚ばら肉のキャラメリゼ プチサレ風


値段も味もやさしい、コトー・ブルギニョン

色からして好ましく薄くてチャーミング。過剰なタンニンや無用な土っぽさが無縁のピュアさ。それでいて無機的にならず、まさにオーガニックな、ひと肌の温かみを湛えた柔らかな果実味と、ソフトでいて快活な酸。抜けのよい赤系果実やミントの香りと一体化して空気を孕むように上方に広がる味。ミネラルがさりげなくも縦横に走り、カジュアルだが緩くなく、余韻は価格を超える長さ。(テイスティング・田中克幸)

コトー ブルギニョン ルージュ キュヴェ アロブロジカ(ドメーヌ ド ビュイロン)
AOC等:AOC コトー ブルギニョン
色:赤 容量:750ml
種類:スティルワイン
希望小売価格:2,780円(税抜)
品種:ピノ・ノワール90% ガメイ10%

田中克幸=テイスティンク


田中克幸のひとこと!

あの華やかさで気品ある香り、そして透明感あふれるしなやかな果実味の洗礼を受けたら最後、ブルゴーニュの赤ワインの魅惑から逃れることは難しい。とはいえ、かような「ブルゴーニュ」の特性とは往々にして高価なグラン・クリュのものだ。安価なワインは案外と酸が強かったり、どっしりと土っぽかったり、固い味だったりと、違う方向性に行きがちだと思う。堅牢なミネラル感や酸もまたブルゴーニュの特性とはいえ、実際の販売を考えた場合、そこが難しさとなる。チャーミングなワインが求められているのに、多くの店で売りやすい価格帯のブルゴーニュは、ようするにチャーミングではないのだ。

そこで注目すべきは、2011年ヴィンテージが最初となる新しいアペラシオン、コトー・ブルギニョンだ。アペラシオンの基準はピノ・ノワールとクリュ・ボージョレのガメイ(30%未満)のブレンド。ピノ・ノワールだけだときつい味になりやすいところを、上質なガメイが加わることでふっくらとした果実味をもたらし、熟成させる必要のないやわらかいタンニンを生み出す。とくに緯度が南で温暖なボージョレ地区のものはフルーティさが際立ち、加えてドメーヌ・ドゥ・ビュイロンの畑のように石灰質土壌ではない場合は、酸がソフトで、ワインはさらにチャーミング。これを飲んで満足しないブルゴーニュファンがいるだろうか。


店舗情報
LE BISTRO(ル・ビストロ)
東京都渋谷区恵比寿1-21-13 コンフォリア恵比寿2F
TEL 03-5789-8966

Posted in お客様訪問リポート | Tagged |