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萬鳥 MARUNOUCHIさん|ワイン&料理 お客様訪問リポートVol.2

コストパフォーマンスの高い「安旨ワイン」を気軽な雰囲気で楽しむ、というコンセプトの先駆となったのが、95年にオープンした東京・浅草の「萬鳥」さんだ。ビストロの流れを汲む同店は、フレンチの基本素材である羊や鶏肉をシンプルに楽しめるよう、炭火焼きで提供する。ワインは「銘柄にこだわらず、気軽に飲めておいしいもの」が、品揃えの基本。
2007年、丸ビル内にオープンした2号店「萬鳥MARUNOUCHI」さんでも、基本的なコンセプトは同様だが、店長の吉澤和雄さんが作るメニューと新しいワインリストは必見だ。一番安い価格帯でも味わいの異なる2タイプのワインを揃えるなど、お客が必ず楽しめるようにできている。

スタッフ全員で試食しながら相性のよいワインを考える

「ボトルについては、5000円前後でいかに楽しんでいただけるかを、グラスでは、何を飲んでも絶対に外さない品揃えを心がけています」と吉澤さん。料理長の冨田直也さんのメニューを試食しながら、スタッフ全員でワインの相性を考えることもある。 マリアージュについては、自身の体験からわかることが多いからだ。 今回のブレス鶏と、コートドクセールをよりよく合わせるポイントは、山椒。スーンとした香りが、ワインの涼しげな酸とより強く寄り添い、肉の旨みが引き立ってくる。

萬鳥 MARUNOUCHIさんで飲めます!

ブルゴーニュ コート ド クセール 2005(ドメーヌ・グラン・ロシュ)
きわめて精密な構成をとる、知的で、静かで、浸透力のあるワイン。贅肉のないピュアな果実味と、硬質なミネラル感と、菖蒲のように立ち上がる細身の鮮烈な酸。しかし、貧相ではなく、実体感とエネルギー感を失わない。表面の質感はやわらかく、むしろおだやかで、不必要な緊張感を要求しないのがいい。ハーブ、ツツジの蕾、スミレ、ラズベリーの涼しげで豊富なミネラルを感じさせる香り。余韻も上方向に長く続く。

他にもおいしい、こんなワイン

シルヴァネールZ 2005(ポール・キュブラー)
表面的な華やかさやキレではなく、奥深さとさりげない力強さ、そして長くぶれない安定感を特徴とする。ブレス鶏のモモ肉のグリルを下から支え、背後から見守るようなワイン。モモ肉の適度な脂肪に、ワインのゆったりしたとろみと高すぎず、固すぎない酸が、そしてかみ応えのある肉質と深い旨みに、グランクリュ畑のもたらす、たくましいミネラルと凝縮した味わいが調和する。

ヴォルネイ プルミエ クリュ クロ デ ザングル 2006(ドメーヌ・ロシニョル・フェブリエ)
まさにヴォルネイらしい鮮烈さと純粋さ。垂直に伸びていくチェリー、花、甘いハーブの香り。このクリマならではの、腰がすわって重心が低めの、豊かにしてべたつかない果実味と、絶妙なスパイシーさと土っぽさ、そしてあたりがソフトで上質な酸。グリルというシンプルな調理法による味わいのピュアさを乱さずに、ブレス鶏という最上の素材の示す複雑さと風格を正面から受け止める、余裕のある力強さ。
ワインのゆったりしたとろみと、高すぎず、固すぎない酸が、鶏肉の肉質のかみ応えと深い旨みに調和し、グランクリュ畑ならではのたくましいミネラルと凝縮した味わいがバランスする。

ワインを担当する店長の吉澤和雄さん(右)と料理長の冨田直也さん(左)。

店内

萬鳥 MARUNOUCHI
東京都千代田区
丸の内1-5-1
03-5224-8025
11:00~14:00、17:00~23:00
無休(ビル閉館日除く)


伊藤由佳子=文・構成 | 田中克幸=ティステイング
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