(左から永渕、佐々木、藤田、白藤、藤井。※榎本はお休みです)
今回は会社に集まり、ペアリング会を行いました。
※写真をクリックするとワインの紹介ページに移動できます。
昨夏よりInstagramにワインと料理のペアリングを投稿続けてきました。12月にはシェフの素材に対する考え方や盛り付けついて学ぶため、スタッフみんなで料理教室に行ってきました。料理教室で作る料理を事前に聞いて、みんなでエアペアリングを行い、料理に合いそうなワインをあらかじめ2つ選定して、どっちがより良いペアリングかどうかを試しました。
今回は「野菜料理」「魚介料理」「肉料理」「デザート」と4つのテーマを設け、それぞれ2品ずつ、合計8品の料理を用意しました。
前回の料理教室でのペアリングでは、エアペアリングを行いあらかじめ相性がいいであろうワインを決めていました。
今回は何となくの目星を付けつつ、想像を上回るワインの発見を目指してスタートです。
8品の料理に合わせたワインの数は、なんと50本!!!(ちょっとやり過ぎました💦)
Instagramには料理とワインのペアリング詳細を載せていきます。そちらも見てみてください。
ちなみに今回記事で紹介しているペアリングは料理を活かし、ワイン良さも感じられるバランスの良さを基準に選びました。あらかじめご了承ください。
まずは野菜料理から。

今回野菜料理として選んだ2品は、「サラダ」と「テリーヌ」です。
最初の野菜料理は「野菜のテリーヌ」です。


テリーヌは野菜の甘み、苦味、触感まで楽しめるので、ペアリング検討にも熱が入ります。

今回合わせた中で一番は、ラングドック・ドメーヌバサックのジュテームロゼが選ばれました。野菜のパテは味わいが一様ではなく、食べる野菜の種類によって味の印象が異なりました。
ただ、ジュテームロゼのもつ、果実の厚みと酸味、黒ブドウ由来の苦味がバランスよくパテ全体の野菜の味わい、触感と好相性でした。
他には、オレンジワインやグリューナーフェルトリーナーといった苦味に相性がいいワインが上位に選ばれました。
次の野菜料理は「春野菜のサラダ ニンニクオイル和え」です。

サラダではありますが、野菜に火が通っているため、パテと同様に野菜の甘み、苦味がよく感じられます。さらにニンニクの香りが加わり、食欲もそそります(笑)。
相性が良かったのは、ルーマニア・ラサパタのローカル品種フェテアスカ・レガーラを使った白ワインです。ワインのもつ甘い香りと最後に感じさせる優しい酸味。野菜の甘み、苦味とももちろん相性が良く、ニンニクの風味も受け止めてくれました。

真剣にペアリング検討中でも、美味しい料理、美味しいワインでやはり笑顔になります。
次は魚料理です。

一つめは「イカのフリット」です。
ワインはアルザス・エメシュテンツのローゼンベルグ・ピノ・グリです。
フリットそのものに合うワインがたくさんありました。ただ、アルザスのピノ・グリがここまでイカにマッチするとは正直驚きでした。まずフリットの脂質をフレッシュにしてくれ、さらにイカのうま味、甘味をしっかり感じさせてくれました。ワインも美味しくいただけました。
他の候補としてはスペインワイン生産者ロドリゲス・サンソのラクリムス・ホワイトや、ギリシャのミロナス・ワイナリーのアシルティコです。どちらも良いペアリングでしたが、ピノ・グリと比べると物足りなさを感じました。
そして次は「イワシのベッカフィーコ」です。
シチリアの郷土料理で、簡単に説明すると開いたイワシにパン粉を付けて焼いた料理です。

今回はシチリアではないですが、イタリアワインが選ばれました。
アブルッツォ州のカンティーナ・オルソーニャのつくるスピリタス・テッレ・マルヴァジア・オレンジです。
イワシ(青魚)の香りや素材に使われるレモンの酸味や、マツの実やパン粉の触感が楽しめる料理です。
南フランスのピクプール・ド・ピネ、ドメーヌバサックのプレス・ナチュール・ブランやジャン・マルク・ラファージュのナチュラルワイン、アンプロ・メ・パ・トロという意見もでましたが、オルソーニャのオレンジワインを口にしたとき、喧嘩することなく甘味を感じたり、苦味を楽しめたりと包み込むような懐の深さに一同共感し、選ばれました。
肉料理は「豚のロースト バジルソース添え」です。

食べ応えのある肉厚のロースト肉にしっかりガーリックの風味が効いた肉料理1皿目です。正直このあともう一皿食べられるのかが不安になるボリューム感です(笑)。
ワインはギリシャ、オエノプスのクシノマヴロが一番でした。
他のペアリング候補として、ルーション地方のジャン・マルク・ラファージュに二コラ・グルナッシュ・ノワールや同じくジャン・マルク・ラファージュのオレンジワインのタロンハも候補に挙がりました。やはり、ボリューム感のある豚肉料理を有する産地のワインは強いですね。
ただ、二コラ・グルナッシュ・ノワールはアルコール度数が14%以上あり、ニンニクの辛さを強く感じさせてしまう点、グルナッシュ・グリ主体のタロンハはワインの骨格がより強く感じられ、ワインの風味が増し、料理を活かすというよりはワインを活かすペアリグでした。
クシノマヴロはこの料理の歯ごたえ、脂質、タンパク質に対してタンニン感がちょうどよく感じられました。アルコール濃度も13%なので、辛さを必要以上に引き出すこともありません。料理を楽しみ、ワインも進む組み合わせでした。
肉料理最後は、「ローストビーフ トリュフソース」です。

ワインは、やはりというべきか、歴史が証明しているというべきか、ブルゴーニュ産のワインでした。ドメーヌ・デュボワのニュイ・サン・ジョルジュです。
ローストビーフには厚さの違いがありますが、今回は薄くスライスされたスタイルでした。そのため、より肉がより柔らかく感じられます。
トリュフの香りともマッチしますが、ソースや肉の脂質からの甘みがピノ・ノワールとVery Goodでした。トリュフソース自体が香り、味わい、質感とも濃厚でしたが、ワインとうまく調和しました。
他のペアリング候補としてはイタリア・トスカーナの生産者パクラ・ヴァン・パピのカンポ・デル・パリやチェコワイン、シファニーのジャスト・レッドが候補に挙がりました。カンポ・デル・パリも良いペアリングに感じました。トリュフソースだけで言えば、一番いい相性だったかもしれません。逆に、チェコワインのジャスト・レッドやローストビーフそのものには好相性でしたが、トリュフソースのボリュームには負けてしまった印象です。
ローストビーフとのペアリングでは、肉の厚さが重要だと改めて学ぶことができました。その点、ソースのボリューム感と薄くスライスされたローストビーフ双方とマッチしたブルゴーニュワインの偉大さ、歴史が証明しているワインということが改めて認識できました。
最後はデザートです。
「清見オレンジのタルト」です。

ワインはハンガリーの生産者ヴィンツェレール、ゼニット・レイト・ハーベストです。ゼニットはハンガリーのローカル品種で仄かに苦味を感じさせる品種です。苦味と甘み、そして酸味のバランスがこちらのタルトと調和してくれました。こちらのワインは残糖が70g/Lと甘さは控えめな部類です。ただ、今回ペアリングして思ったことは果物と合わせるにはその甘さがいい塩梅でした。
「ザッハトルテ」

ジャン・マルクラ・ファージュのモーリー・グルナが見事にマッチしました。こちらのワインは残糖分が138g/Lあります。ザッハトルテのチョコレートの濃厚な甘さをしっかりと受け止めつつ、酸味も適度に感じさせ口の中をフレッシュにしてくれました。
最後にひとつ番外編です。
デザートの前にチーズのともペアリングしました。2種類のブリーを用意し、合わせてみました。

ここで素晴らしいペアリングはなんと新着ブルゴーニュワインです。この秋入荷する樽が効いたシャルドネが、ブリーとマッチ。特にクリーミーなブリーチーズの真ん中にトリュフソースの層があるチーズには最高のペアリングになりました。
ご案内できるのが楽しみなワインがまた増えました。到着が待ち遠しいです。
またこれからもペアリング続けていきます!
藤田

