ブルゴーニュ・コート・ド・ボーヌを代表する赤ワイン産地の一つ、ヴォルネ村でワイン造りをするドメーヌ・ロシニョル・フェヴリエのフレデリック氏と息子のヴァランタン氏よりドメーヌに訪問し、お話しを聞かせてもらいました!
ドメーヌに到着し、見せたいものがあるんだよ、とのことで、まずカーヴを案内してくれました。
カーヴに入った時、真っ先に目を引くものがありました!
「ワイングローヴ」といい、ガラスの大きな球体の容器をタンクとして使うそうです。2021VTから初めて導入したそうですが、ブルゴーニュのつくり手の間でも徐々に利用が広がっているそうで、メリットとしてはアンフォラ以上に嫌気的な環境を維持できるので、酸化防止剤を入れる必要が全くなく、ワインそのもののフレッシュさを保ってくれることだそうです。
また球体であることで澱が自然に流動するのにもいいそうです。(このあたりはビオディナミが関係している感じです。ビオディナミを極める生産者らしいですね。。。)
この後、熟成に移るそうですが、新樽の影響を抑えるため、使用も最低限にしているそうです。
ちなみに2021年は少量生産のため新樽利用は0だそうです。今から日本で飲める日が楽しみです!
ワイングローブでつくられたワインを試飲させていただきましたが、確かに同じキュヴェの樽熟成のものと比較するとまるでぶどうジュースのようなプチプチ弾けるフレッシュな味わいが印象的でした。
実はこちら、次期当主のヴァランタンさんのアイディアで導入されました。さらにヴァランタン氏は、ボジョレーの中でも上質なエリアのぶどうを購入し酸化防止剤0でワイン造りを始めるなど新しいチェレンジにも意欲的です。
本当に親子の仲がいいのが伝わってきて、フレデリックさんもそれらの新しい試みを好意的に暖かく見守っていると同時に自身も刺激を受けているようでした。
日本が大好きで、前回の来日のことについてはとても楽しかったと話してくれ、日本で自分のワインがとても愛されていたと喜んでいました!
生産者紹介
ドメーヌ・ロシニョール・フェヴリエ
ライター 綿矢 菜美
ブルゴーニュ・ボーヌ在住
生産者の「今」を届けるべく、フランスを中心にヨーロッパ各地の生産者を訪問。この8月にニュージーランドで剪定を体験してきました!