ロワール編と同じ日に座談会を行いました。
藤田「ではピエモンテワインに移りましょうか。まずはボジェッロから試飲しましょうか。バローロとニッツァ、バルベーラ・ダスティの造り手ですね。」
白藤「この生産者はモンフェラートの中心部、ヴァリオ・セラという小さな町にあります。1800年代後半に設立した歴史あるワイナリーですね。反対にDOCGニッツァはとても新しいエリア2014年にできたDOCGです。もともとはバルベーラ・ダスティのサブ・リージョンで、そこから独立しました。」

『アジェンダ・アグリコラ・ボジェッロ』
- 『サンヴァ・ピエモンテ・シャルドネ』(シャルドネ100%)
- 『スプレモ・バルベーラ・ダスティ』(バルベーラ100%)
- 『アルタリス・ニッツァ・DOCG』(バルベーラ100%)
- 『バローロ・ニヴェス』(ネッビオーロ100%)
藤井「まずは白ワインから。シャルドネは樽熟成タイプの白ですね。樽熟成のワインはふくよかなイメージがありますが、しっかりドライな印象ですね。」
佐々木「料理でいうとハーブの効いた料理と合いそうですね。ローズマリーなども相性良さそうです。」
永渕「つぎはバルベーラ・ダスティですね。色調も明るいですね。軽やかではありますが、香りも豊かな印象です。」
白藤「香り、果実味、酸味とバランスがいいバルベーラなので、選べる選択肢は多いと思います。では同じバルベーラですが、ニッツァに行きましょうか。」
藤田「パワフルなバルベーラですね!」
佐々木「確かにバローロと比べてみると、ニッツァの方がより色調も濃い印象です。

香りも豊かで、味わいも果実味と酸味、タンニンをパワフルに感じます。」
永渕「バローロも試飲してみましたが、バローロの方が繊細でエレガントに感じ、ニッツァはタニックですね。」
藤井「以前試飲したカルロ・リベッロに比べると柔らかい印象ですね。」 白藤「そうですね。あちらはよりタンニン感を強く感じ、ラ・モッラ村らしい味わいですね。こちらは柔らかく、タンニンも細かく滑らかですね。」
藤田「では続いてイル・カッシオーネのアヴァンポスティシリーズです。」

【テヌーテ・イル・カッシオーネ】
- 『アヴァンポスティ・ヴェントゥーラ・ピノネロ』(ピノ・ネロ100%)
- 『アヴァンポスティ・チェルキ・スラリーナ』(スラリーナ100%)
- 『アヴァンポスティ・アルトローヴェ・ネッビオーロ』(ネッビオーロ100%)
藤田「こちらの生産者はピエモンテのバルベーラ・ダスティ近郊でワインつくりをしています。2019年に現醸造家に代わり、このアヴァンポスティというシリーズは、彼の子供時代の遊び場であるブドウ畑、子供時代から現在に至るまでのピエモンテを彼なりに表現しているとのことです。国際品種のピノ・ネロ、ピエモンテを代表する地元品種ネッビオーロに加えて、かつて育てられていたスラリーナという希少品種を育てています。スラリーナ100%は非常に珍しいようです。アヴァンポスティは「前駆的」を意味するらしいです。この醸造家は30代で醸造家としては若いそうです。なので、新しい風を起こしたいという願いを込めて「アヴァンポスティ」というシリーズにしたそうです。ヴェントゥーラは「冒険」、チェルキは「探索」、アルトローヴェは「別世界」という意味らしいです。好きな歌手の歌から選んだとのことです。」
佐々木「ではピノ・ネロのワインから。。。うん、とてもフルーティーですね。イタリアらしい果実感を感じますが、軽やかでフルーティーですね。」
藤田「希少品種のスラリーナとピノ・ネロと比べてみます。スラリーナはフルーティーというよりはタンニン感を少し強く感じますね。」
白藤「ネッビオーロはさすがネッビオーロですね。果実味とタンニン感、酸味もバランスよく、だけどよりしっかりと感じさせますね。」
藤井「国際品種、希少品種、固有品種のそれぞれの良さを感じますね!」
イタリアワインはマルケのBIBも入荷しました!
こちらもぜひお試しください。
サンタ・リベラータ
https://azumacorp.jp/cat/winery.php?winery=300362®ion=%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B1&country=italy

