ヴィンツェレール
Vinceller

ハンガリーの北西部でオーストリアとの国境にあるショプロンの周辺は、古くからワインの生産がさかんなエリアです。国境に位置するフェルテー湖(オーストリアではノイジードル湖)の周辺に広がり、ワインの産地としてはハンガリー国内でも有数の規模を誇ります。歴史的にも非常に古く、記録によれば、およそ2,000年前にもさかのぼる古代ローマ時代にはすでに葡萄の栽培がさかんに行われていたとされています。古くから生産されている品種としては、黒葡萄のケークフランコシュ(オーストリアではブラウフレンキッシュ)などがあり、このエリアのケークフランコシュの品質は、19世紀ナポレオン戦争時代、ナポレオンの侵略がこのエリアに達した頃、金銭取引の代用として認められていたほど上質なものであったという記録が残されています。 このような歴史に支えられた由緒ある産地で、長く葡萄の栽培に携わってきた3つの家族が協力し、1つのワイナリーを立ち上げました。モルナール家、ピレル家、シャージュディ家が1986年に設立した、ヴィンツェレールです。設立後30年が過ぎた現在でもワイナリーのオーナーはこの3家族が名を連ね、なかでもモルナール家のティボル氏の主導で醸造が行われています。ティボル氏は、醸造学校を卒業した後、オーストリアのミッテルブルゲンラント・ホリチョンにあるアントン・イビィで約4年間、その後、カンプタールのランゲンロイスにあるフレッド・ロイマーで経験を積み、ヴィンツェレールの醸造の要となり手腕をふるっています。 フェルテー湖のある国立公園内に広がる農園の面積は、13.5ha。栽培されている品種は、白葡萄ではゼニットやツェルト・ヴェルティーニ(グリューナー・フェルトリーナー)、黒葡萄ではツヴァイゲルト、ケークフランコシュなどが中心です。このエリアの地場品種であるゼニットは、1951年にエゼルヨー種とブーヴィエ種の交配で生まれた品種で、ハンガリー国内では北西部のバラトンフレド・チョパクやショプロン周辺で栽培されています。その特徴は、早熟・高い酸・十分な糖度。アロマは、レモンやライムのさわやかな柑橘系と、リンゴのフルーティーな香り。辛口ではミネラル豊か、甘口ではライチやアプリコットのようなスイートな香りも魅力です。地域の気候や土壌などの自然環境を最大限に生かした葡萄栽培を実践し、基本に忠実な醸造にこだわり土地の魅力を伝えることをワイナリーのミッションとしています。

ヴィンツェレール ゼニット2021
原産地呼称等:ショプロン|色:白 容量:750ml|種類:スティルワイン|希望小売価格:2,100円(税抜)|品種:ゼニット100% |JAN:5999501410027

ゼニット種は豊かな酸味と柑橘やシトラスを想わせる香りが特徴の品種です。辛口から甘口まで幅広く造られる、ショプロンを代表する葡萄品種の1つです。発酵・熟成共にステンレスタンク。

ヴィンツェレール ショプロニ ゼニット レイト ハーヴェスト2018
原産地呼称等:ショプロン|色:白 容量:500ml|種類:スティルワイン|希望小売価格:3,900円(税抜)|品種:ゼニット100% |JAN:5999501410249

畑はショプロン付近の湖、フェルテー湖付近にあります。この辺りは素晴らしき微気候が発生する場所として有名で、そのエリア内でも特に優良と言われる畑ミットレレ・シュタイナーの葡萄を100%使用しています。

ヴィンツェレール フィズィ ミシュカ2021
原産地呼称等:ショプロン|色:ロゼ 容量:750ml|種類:スパークリング|希望小売価格:2,200円(税抜)|品種:ケークフランコシュ100% |JAN:5999501410058

樹齢は6年?45年。重いロームの土壌から収穫された葡萄を使用。空気プレスした果汁をステンレスタンクで発酵。約6ヶ月間、ステンレスタンクで落ち着かせた後にガスを加えて瓶詰め。ガス圧は2.5 気圧。

ヴィンツェレール ショプロニ ケークフランコシュ2020
原産地呼称等:ショプロン|色:赤 容量:750ml|種類:スティルワイン|希望小売価格:2,200円(税抜)|品種:ケークフランコシュ100% |JAN:5999501410041

ケークフランコシュ種はオーストリアではブラウフレンキッシュ種と呼ばれています。500Lの古樽で2年間熟成。品種由来の酸、果実感、程良いタンニンがバランス良く整った1本。特に赤身肉と好相性です。