アズマの大人気生産者でサヴォワのつくり手であるフィリップ・エ・シルヴァン・ラヴィエのワイナリーに訪問してきました。
ご夫婦で迎えてくれ、その後、奥様のクロディーヌさんに簡単に醸造施設などを案内していただきました。
訪問時はまだ醸造の真っ只中で、息子のシルヴァンさんがエノログの方とワインの分析結果についてお話しておられました。
現在、醸造は父であるフィリップさんから息子のシルヴァンさんに完全に移行したそうです。
当日はとても忙しそうでしたが、少し大事なお話を聞けました。
(残念ながら写真は取れませんでした。。。)
現在SO2の使用に関して、極力醸造所内でも使わないように心がけているそうです。
一般的に瓶詰めの際に添加するSO2も窒素ガス変えていて、この取り組みもうまくいっているそうです。
フィリップさんが醸造を任されてから、ナチュラルワイン造りにも力を入れており、
機械は最新式を導入しているとのことですが、やはり大事なのは「清潔さ」とのこと。
世代が変わったことについてクロディーヌさん曰く、「シルヴァンとフィリップのワインのスタイルはそれぞれ違うもので、フィリップの時も美味しかったけど、シルヴァンに変わってからよりワインにフィネスを感じるようになった」と仰っていました。
醸造を引き継いでからも、フィリップさんは変わらず畑を担当しており、2023年から一部の畑でよりナチュラルな造りへの転換となるようです。
当日訪問したのはドメーヌから近いジャケールの畑です。
畑を周りながら、800年前に崩落した巨大な山(グラニエ山)についてなど教えてくださいました。
この山の崩落でこのエリア一帯は砕けた石灰岩の土壌となり、それらがワインにフレッシュさとミネラルを与えているそうです。
その後、彼の畑が見えるレストランに招待してくださり、そこで日本での思い出話などを伺いました。
長野のお寺や宮島に行った時の話や、新幹線の素晴らしさなどがとても印象的だったそうです。
今も日本のソムリエたちとの触れ合いもいい思い出だそうです。
生産者紹介
フィリップ・エ・シルヴァン・ラヴィエ
ライター 綿矢 菜美
ブルゴーニュ・ボーヌ在住
生産者の「今」を届けるべく、フランスを中心にヨーロッパ各地の生産者を訪問。日本未紹介のワイン探しでフランス全土を奔走中!