Casa das Hortas訪問レポート

Casa das Hortas訪問

ヴィーニョヴェルデの生産者カサダスホルタス(Casa das Hortas)のに訪問しました!

11月中頃に訪問しましたが今年の収穫はすでに終わりひと段落しているようで、ワイナリーも落ち着いていました。(ワインメーカーのLidia氏は忙しいようで駆け回ってました汗)

【生産地について】

ポルトガル北部、ミーニョにあるこの産地は『ヴィーニョヴェルデ(緑のワイン)』と呼ばれます。その名の由来はワインの色調が、緑色を帯びたきれいな色をしていること、また欧州のワイン産地の中では降雨量が多く(年間1400ml)、木々が生い茂った緑豊かな産地で、緑に囲まれたエリアのワイン、が由来とも言われております。収穫後から春先くらい(11月から3月)までが雨季のようです。訪問前に天気を調べてみると、やはり連日雨模様。ただ、滞在中は晴天が続きました。訪問前日はポルト市内が洪水になるほどの大荒れで、私たちがポルトガルを発った翌日も雨模様だったようです。

また、ポルトガル北部にはヴィーニョヴェルデの他に、ポートワインの産地やドウロも含まれます。ポルトガル第2の都市Portoにはポートワインの専門店やヴィーニョヴェルデを楽しめるレストランなど多数あり、歩いているだけでもワイン好きにはたまらない街並みでした。

【ヴィーニョヴェルデのサブリージョンBaião について】

(畑の向こう側、ドウロ渓谷に沿って霧が立ち込める)

ヴィーニョヴェルデは9つのサブリージョンをもつエリアです。基本的に、ヴィーニョヴェルデの西側は大西洋に面しており、東側に進むほど海抜が上がり、標高が1000mを超す山々の中に畑があります。サブリージョンによっては海に面していないエリアもあり、Baião (バイアォン、バイヨン)はヴィーニョヴェルデの最南東にあるため、内陸にあるサブリージョンです。他の産地と比べ標高が高いので、乾燥しやすく、昼夜の寒暖差が大きいのも特徴とのことです。ドウロ川はBaiãoの南側を流れ、その渓谷に霧が立ち込め、午前中は雲の上にいるようでした。アヴェッソのポテンシャルを引き出しやすいと言われています。

(サブリージョンの名称にもなっているBaiãoの町も起伏があり、傾斜の沿って建物がありました。)

また、昼夜の寒暖差などはブドウ以外のフルーツにとっても好立地なようで、多くの場所で柑橘類が育てられていた。

(柑橘以外にも、日本と同じ柿を育てているところもありました。)

【生産者について】

(オーナーのAntonio氏と)

Casa das Hortasの意味は『自家農園の家』です。Casaは家を意味し、Hortasが自家農園を指すようです。ブドウ畑の横で自家消費用の野菜を育てていたのが、由来とのことです。ワイナリーは65haの畑を有しており、品種ごとに区画を分けております。ブドウはいずれも垣根仕立てブドウを育てております。雨が多いこのエリアでは、かつては棚仕立て栽培が主流だったようですが、現在は多くのワイナリーが棚仕立てで栽培を行っております。品質の高い葡萄を収穫できるようになり、よりブドウの個性を反映させたワインをつくる造り手も増えているようです。ただ、Casa das Hortasではブドウの味わいを引き出しつつ、クラシックなヴィーニョヴェルデらしい味わいになるように取り組んでおります。畑では平均樹齢を30年くらいになるようにブドウを育てています。

(樹齢100年のブドウ樹。)

そのため、植え替えも行っていました(一部樹齢100年を超す樹もありますが、品質を安定させるために40年を超すブドウは少ないようです)。畝ごとに一斉に行うのではなく、ブドウの樹1本1本で調整しているようです。

(アルバリーニョの畑、白い筒で若木を野生動物から守っています。)

樹と樹の間に、苗木と呼ぶには早い(?)くらいの、とてもかわいい樹が植えられていました。猪や野鳥が若木を食べてしまうそうで、白い筒で守られています。

垣根仕立てで必須の『柱』はシスト(岩)製です。このシストの柱は100年以上使い続けられるそうです。一般的な柱は木製で、15年から20年おきに植え替える必要があるようで、その作業も大変なので、とても助かっているとのこと。

(一見、木製の柱に見えますが、触ってみると確かに岩で、当たり前ですが硬いです。)

ワイナリーのすぐ後ろに広がる畑ではアルバリーニョを育てており、奥に見える畑ではアヴェッソやアリントを育てていました。

アヴェッソはフレッシュで溌溂とした味わい、アリントはキレのある酸味豊かなワインに仕上がるようです。

【郷土料理①(ワイナリー近郊編)】

ポルトガルの魚介消費量は日本に匹敵し、お米の消費量も欧州随一(一人当たり消費量)です。訪問前はどこのレストランでもシーフードとお米料理を食べられているものだと思っていました(汗)が、内陸にあるBaiãoでは肉メインでした!よく食べられる肉類は牛、豚、鶏とあり、ジビエも食べられるようです。レストランでその日食べた料理は肉のフリット(揚げ物)や砂肝のトマト煮、ロースポークやランプのステーキ等々肉料理のオンバレード。

魚介とばかり合うものだと思っていましたが、ヴィーニョヴェルデとの組み合わせはやっぱり最高でした(^^♪

【郷土料理②(Porto市内編)】

海外からの観光客が多数訪れる町でもあり、漁港やプロ向け市場もある(市場に入るにはライセンスが必要とのことでした)Portoには、近海で取れた魚介料理をウリにしたレストランも多数ありました!

店舗の外にグリル場があり、レストランで提供してくれる魚料理をこちらで焼き上げてくれます。

現地ではイワシの炭火焼きをヴィーニョヴェルデの赤と合わせるのが一般的なようです。多くのワイナリーがヴィーニョヴェルデの赤は地元消費用としてつくっているとのことでした。

~番外編~

Portoはヴィーニョヴェルデ、ポートワインはもちろんショコラティエも名店揃いです。ショコラティエの中には、ポートワインとのペアリングを楽しめるお店も多数ありました。残念ながらワイン名は聞けませんでしたが、ショコラとヴィンテージポートとのペアリングも素晴らしかったです!

ポートワイン専門店ではヴィンテージポートも所狭しと並べられていました。

(ドウロ川に面したポルト市内の様子。この場所から世界へワインが運ばれていった。)

Casa das Hortas 紹介ページ

https://azumacorp.jp/cat/winery.php?winery=300283&region=%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A7%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87&country=portugal

Instagramでも訪問記掲載中です。

https://www.instagram.com/azumacorporation?igsh=c2w3b2h5bWhkczR3&utm_source=qr

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